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過去からの学習を超えて未来に学ぶ。 ―「マンガでやさしくわかるU理論」

こんにちは。
キャリアコンサルタント人間関係コンディショニングコーチ 矢野圭夏です。

 

前回の導入レポートは反響があり、「うちでもやりたい!」とさっそく新規ご依頼を頂きました。
少しおさらいをしますと、研修のねらいは2つありました。
1.個人のコミュニケーション能力の向上
2.多様性あるチームとしての生産性や売上の向上

 

この目的に対し、「人狼」を使って3つのことを体感していただきました。
① 自分のコミュニケーションの癖やパターンに気づく。言語、非言語の2種類のコミュニケーションに対して意識を向ける。
② 物事に対する視点や価値観、アプローチ方法が人によって異なることに気づく。
③ 言葉や行動の裏には「意図」があることを理解し、合意形成や目標達成のために大切なことは何かに気づく。

まだの方はこちら
NPO法人桜島ミュージアム様スタッフ研修で人狼ゲームを活用。<研修レポート>

 

 

さて今日は私の人生を変えた”あるものとの出逢い”を共有します。

「マンガでやさしくわかるU理論」(中土井僚 著/日本能率マネジメントセンター)

U

U理論という言葉をお聞きになったことはありますか?

知っているよという方も、初めて聞いたという方も、少しお付き合いください。

 

 

U理論とは何か?の前に。

スピリチュアルでも精神論でもありません。
ものの見方、考え方、捉え方、生き方、あり方の方法論のひとつです。

学習には「知っている」「分かっている」「できる」の三段階があると言われますが、U理論においても同じことが言えます。

U理論とは何か?を知っていて、分かっていて、できること。
この三段階こそがU理論そのもので、「Uの谷を下る体験」だと感じます。
「分かっている」から「できる」への移行がなかなかチャレンジングで、私自身も勇気がいりました。
体験談はブログの最後で。

 

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U理論とは何か?

マサチューセッツ工科大学上級講師、C・オットー・シャーマー博士によって生み出された

「過去の延長線上ではない変容やイノベーションを個人、ペア(1対1の関係)、チーム、組織、コミュニティ、社会のレベルで起こすための原理と実践の手法を明示した理論」 です。

 

分かるような分からないような・・・

今回のタイトルでも伝えましたとおり
「過去の延長線上ではない変容やイノベーション」がポイントです。

失敗から学ぶ、PDCAサイクルを回して仕事の改善や向上に取り組む、という手法は一般的に知られていて実践されていますが、「未来に学ぶ」という概念は新しい視点でしょう。

もちろん失敗から学びPDCAサイクルを回すことで解決する問題もあります。

 

では、私たちが直面する人間関係の問題についてはどうでしょうか?

例えば

「あの時のひとことがいけなかったから、違う言葉で伝えてみよう」と思うAさんがいて、こじれた関係相手のBさんにあらためて言葉をかけるとします。
この時にAさんが心の底から「Bさんのあの時のひとことがいけなかった」と感じていればいいのですが、心のどこかに
「だってBさんの態度が否定的だったから、私だってそう言うしかなかった」
という思い(思い込み)があれば、言葉を変えたところで相手には伝わりません。
ともすればさらにBさんの反感を買ってしまう恐れもありますね。

 

これが過去からの学習です。

 

私たちは、良かれ悪しかれ、「こうあるべき」「こうに違いない」という過去の経験によって培われた枠組みの中に生きています。

 

「いかなる問題も、それをつくりだしたときと同じ意識によって解決することはできない。」

アインシュタインの言葉です。
一度はお聞きになったことがあるでしょう。

 

「未来に学ぶ」ことは恐れやプライドを超えること

U理論では「出現する未来から学ぶ」と言われます。

過去の成功体験や価値観にこだわることは、時に人を傷つけ、自分の可能性すら小さくしてしまいます。

先ほどの例ですが、Aさんが「あの時のひとことがいけなかったから、違う言葉で伝えてみよう」と思った時に、少し立ち止まり、自分の中を深く見つめることができたとしましょう。

「あの時のひとことはBさんにはどのように聞こえていたのだろう?」

AさんはBさんの立場に立って考えます。

”Bさんの大切な価値観を理解できていたのだろうか?”
”自分が大切にしている価値観を言葉にできていただろうか?”
”私が本当に伝えたかったことは何?”

 

ここまでくると、Aさんは気づきます。

「そりゃあ、あの言い方だとBさんは聞いてくれるはずないよね・・・」と。

 

Aさんは自分のこだわりや思い込みを超えて、「本当はBさんとどのような関係でありたいのか」という未来を描きながら、伝える言葉を選ぶことになります。

 

これが未来に学ぶということ。

 

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「ごめんなさい」が言えなくて

私とU理論の出逢いは2014年の春。
この本の著者である中土井僚さんから「関係コンディショニングコーチング」を学び、半年かけてトレーニングを行いました。

内省と相手への自己開示を何十と繰り返し、自分の中のちっぽけなプライドやこだわりに気づく度に落ち込んでいました。「ごめんなさい」を伝えるのがこんなにも難しいと感じたことはありませんでした。

 

ここだけの話ですが、当時NLPマスター講座を終了しコミュニケーションの専門家として仕事をしている中で、「当の本人がこじれた人間関係にまみれてたら説得力ないよなぁ」とコンプレックスがありました。

人間関係はやり直せる。
どこかでそう信じていたのかもしれません。

過去に、傷つけ傷つけられひと悶着あり断絶した関係・・・。
普通なら「縁がなかった」と割り切ってしまう人も多いでしょう。
ですがコーチとしてやっていく私にとっては、避けて通れない道でした。

 

案ずるより産むがやすし。

勇気を振り絞って相手に自己開示をして謝罪することで、相手から感謝される場合がほとんどだったのです。
想いが通じ合った時の安堵感と幸福感は、体験した人しか味わえないご褒美。

「こじれた関係の相手とやり直したい」
「しこりになっている想いを解消したい」

いまそんな想いがあるなら、「出現する未来から学ぶ」体験はあなた自身とあなたの大切な人の可能性をひらくチャンスです。

 

なんかピント来た!
私に必要な気がする!

という方はまずはこちらの本をどうぞ。

「マンガでやさしくわかるU理論」(中土井僚 著/日本能率マネジメントセンター)

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私たちビジョンは、

誰もが本領発揮するために、そして誰にとっても縁あって身を置く場所が“楽しく磨き合う職場”であるために、強くしなやかな組織づくりをサポートします。

 

今日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

 

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キャリアコンサルタント
人間関係コンディショニングコーチ
矢野 圭夏

人間関係のこじれ、もつれをエネルギーに変える
「関係コンディショニング」で本領発揮に火をつけます。

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取れない疲れは”脳”のせい? 呼吸と姿勢で身体は変わる。 「疲れない脳をつくる生活習慣-働く人のためのマインドフルネス講座」

こんにちは。
キャリアコンサルタント
人間関係コンディショニングコーチ 矢野圭夏です。
ゴールデンウィークですね。
長期休暇を利用して普段できないことを思い切りやるのもいいですし、少し贅沢にゆっくり読書するのもいいですね。

というわけで今日は書籍紹介です。
管理職研修の参加者さんにもご紹介している内容ですので、ぜひお試しください!
「疲れない脳をつくる生活習慣-働く人のためのマインドフルネス講座」
(石川善樹著/プレジデント社)

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身体の疲れと脳の疲れは連鎖している

「疲れ」ってどこからくるのでしょう??

激しい運動のあと、通勤のストレス、重い荷物をもって出張が続く、など人それぞれ。

私の場合、鹿児島と東京の2拠点生活で、物理的な移動距離が増えることで体力が消耗するのは事実。こればかりはどうにもできません。

この疲れをどのようにして解消するか?
睡眠時間を確保する、元気が出そうな食べ物を食べる、お風呂につかる、温泉に行く、ヨガやストレッチをする、etc..

これ全部、私がやっていることです。
なのに疲れが取れないのはなぜ?

先月のことですが、あまりに疲れがたまって週に3回温泉に行きました。

普段は週に1回でも温泉にゆっくりつかることで「あ~身体がほぐれた~」と疲れが取れるのを実感できていました。

なのにこの時ばかりはどうしても身体が軽くならない。
そんな時に、いつも通っているコンディショニングの先生から言われたのがこれ。

「脳が疲れているんじゃない?」
最初はピンときませんでしたが、言われてみれば確かに!と。
身体の疲れは癒されても、やるべきことが溜まっていて気がかりが絶えず、あれこれ思い悩み、本当の意味で休息できていないのかもしれないと思いました。

寝つきはいいのですが眠りが浅いのも疲れに影響しているようです。

 

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「集中」も「ひらめき」も呼吸ひとつで自在になる

今こうやってパソコンに向かっている間も実は姿勢がおろそかになっているのですが、前かがみになっていると肺が肋骨に圧迫されて呼吸が浅くなります。

呼吸が浅くなる=脳に十分な酸素が行き渡らないということですから、脳がつかさどる集中力や思考やさまざまな能力が発揮されないということですね。

ガソリンがゼロに近いのに、高速をガンガン走ることなんてできないのと同じです。
パフォーマンス発揮のためにはそれなりの備えや仕組みが必要というわけ。

この本では「マインドフルネス」についても書かれてあり、はじめて聞くよという方でも理解しやすく解説されています。

瞑想法も紹介されていますが、瞑想法(呼吸の意識の向け方)によって脳の刺激される部分が異なり、「集中脳」や「ひらめき脳」を自在に活性化できる、とあります。その理屈もちゃんと説明されています。

マインドフルネス、瞑想という言葉を聞くと「スピリチュアル」なイメージをお持ちになる方もいらっしゃるかもしれませんが、呼吸による脳の活性化の仕組みは「そうなっている」事実なので、なるほど!と思ってくださるのではないでしょうか。

 

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今すぐやりたい!睡眠の質を高める工夫

冒頭の、私の疲れの原因が「脳」であるという話に戻ります。

疲れをためないためには、日常の中で姿勢や呼吸を整えて脳をちゃんと活性化させてあげることが大切ということでした。

もう一つ忘れてはならないのが、睡眠。

寝ている間に成長ホルモンが分泌され、身体の修復も進みます。
夜10時から2時の間と言われますよね。
そのためにも、夜10時には心地よい眠りについていられるような仕組みが大切です。

例えばカフェインは午後3時まで、夕食は腹八分目、ぬるめのお風呂につかる、寝る前にはパソコンやスマホのモニターは見ない、軽いストレッチをする、など。
どれも基本的で簡単なことなのですが、なかなか守れないこともありますよね。

いきなり全部を実践するのは逆効果。苦行でしかありません。
どれか1つでも3日、1週間と続けてみて、大丈夫そうならもう1つ取り組んでみる。
少しずつ日常に組み込んでいって身体や脳を慣らしていくのが習慣化のポイントです。

 
いかがでしたでしょうか。

私は身体の専門家ではないので、詳しくは書籍をご参考いただきたいのですが、
パフォーマンスを発揮するビジネスパーソンにとって、セルフメンテナンスは欠かせません。
ぜひ健やかな生活習慣を実現されてください。

 

(※他にも書籍紹介しています。こちらをご参照ください。)

 

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今日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

 

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矢野 圭夏

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もっと読みたい!
「強くしなやかな組織づくり」お役立ちコラムはこちら↓

連載「20人の壁を超えて、組織がぐんぐん成長する組織づくりに必要な5つのステップ」

ステップ1、ビジョン共有
ステップ2、対話文化
ステップ3、リーダーシップ
ステップ4、仕組み化・財産化
ステップ5、組織の可能性の開花

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ドキドキしながら仕事してる?-「魔法のコンパス・西野亮廣著」

こんにちは。
関係コンディショニングコーチ 矢野圭夏です。

毎週火曜日はビジョンブログの更新日。
矢野と閏が週替わりでお役立ちコラムをお届けしています。

さて今日は久々に書籍をご紹介します。

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主婦と生活社から販売されている「魔法のコンパス」。
著者は西野亮廣(にしのあきひろ)さん。
ビジネス書というくくりで販売されていますが、受け取り方はひとそれぞれかもしれません。

一見すると、私たちが日ごろ綴る「人」と直結しない本の紹介ですが、ここではマーケティング手法が語られていて、
マーケティングとはつまり、「人の心の動き」ではないかと思うので
人材育成コンサルティングファームBI:sionとしておススメしても良いのではないかと解釈しています。

(閏からも快諾をもらっています)

 

パラレルキャリアという考え方

西野さんは、1999年にキングコングというお笑い芸人としてデビューし、2000年以降は絵本作家としても活動されています。

今回、クラウドソーシング(分業制)で絵本をつくり、個展の無料開催のために多額の資金をクラウドファンディング(campfire)で調達したことでニュースになっている話題の人物です。

彼は25歳の時に「芸人」としてテレビに出ることをやめて、自分が生き残る道、手段として絵を描き始めたとのこと。

もちろん、周りの芸人からは「芸人のくせに」と散々言われたそうですが
自分の才能がどこに向いているかを見極め、勝てる市場を探し、そこへ打って出ることでオンリーワンのポジション獲得への道を選んだわけです。
「働く」ということもきっと同じで、一心にずっと同じことを積み上げていくこともあれば、状況に応じて変化が迫られることもあります。

自分の意思で決められることもあれば、自分でコントロールできないこともあります。
私は、転勤族の妻という運命を背負い、自分の人生はいつでもリセットされてしまうという不安がありました。

だからこそ、どこに行っても、どこに居ても、自分で仕事を創りだせる力があれば安心ですし
「居場所」と「仕事」があれば、どこでも暮らせると思い、勤め先の仕事に関係することも関係しないことも含め、自分のスキルを磨くことや人脈を拡げることに尽力してきました。

会社としては、課外活動に勤しむ従業員を見て「本業をしっかりしてくれよ」と言いたくなる気持ちもあるかもしれませんが、その人自身が心身を健やかに保ち本領発揮するためにも「会社」という居場所以外の何かが必要なのであれば、そこも含めて、従業員の個性や成長を受け入れる器が欲しいものですね。
余談ですが、こういった人材はもしもあなたの会社が危機的状況になったときでも「会社にしがみつく」のではなく自分で道を切り拓いてくれる頼もしい存在になるかもしれません。

 

 

社会課題を楽しく解決する力

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私は自分の体験を書いたメルマガ「介護現場の”ため息”が”エネルギー”に変わる7つのメッセージ」でもお伝えしていますが、「人は、正論では動かない」ものです。
(お読みになりたい方はこちらからご登録ください)
メルマガを書いたのが2014年ですから、この2年で確信に変わり、今ではこうです。
「人は、正しさではなく楽しさで動く」
ドキドキすること。

ワクワクすること。

感情が動くことで脳に刺激が行きわたり、自然と身体が動いたり、言葉が変わったりするもので、「魔法のコンパス」ではそんな事例もたくさん紹介されています。

 

冒頭にご紹介したクラウドファンディングについて。

 

「えんとつ町のプペル」という絵本を出版し、個展を無料で開催するために資金調達を行ったのですが、驚くことに初日で目標額を達成してしまいまいした。(その様子はこちら
さーて、どうするか。
最初はリターン(寄付のお返し)にサイン入り絵本が準備されていたのですが(これも売り上げ部数を伸ばす仕掛け)

次第に、

『西野の絵本ができるまで』
『1分間のビデオメッセージ』
『《帰ってきた!》キングコング西野のギター発表会』
他にも、焼き芋大会、カレー大会、などなど。

プロジェクト支援の返戻品というより、ファンサービスのようなものがたくさん出てきました。
(もちろん行きましたよ、カレー大会。)
中でも「おおー」と思ったのがこれです。

【あなたの町で『えんとつ町のプペル展』を開催できる権利(西野のトークショー付き)】
普通なら東京で個展を開催したあと、その運営チームで全国巡回するだとか各地のギャラリーと組んで開催するだとかは想像がつきますが、「個展開催」ができる権利を売るという荒業。
ファンディングというか、オークションやネットショッピングの感覚かもしれません。
私も手を上げそうになりましたが一大事業になるので敢え無く断念。
ちなみに鹿児島では、奄美で開催されるようです。

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▲表参道のアートギャラリーにてLEDで光る絵を鑑賞しました

 

 

いかがでしょうか。
課題を解決することや目標を達成することは当たり前で、
いかにおもしろく、人を巻き込みながらゴールを目指すか。

 

そこに価値があると、この本は教えてくれます。
チャレンジする人も、巻き込まれる人もハッピーに。
「人の動きを読んで、少し先回りして遊びを仕掛ける」

西野さんはそんな言葉で、自分の行動を説明していますが、これこそマーケティングであり、人材育成だと感じるのは私だけでしょうか?
ドキドキしてる?

 

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人の成長は視点の在りかで図れる。トップが従業員に伝えづらいニュアンスが言葉になった本。「すべてが見えてくる飛躍の法則・石原明著」 

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【本日ご紹介する書籍】
「すべてが見えてくる飛躍の法則 ビジネスは、〈三人称〉で考える。」

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こんにちは。
人材育成コンサルティングファーム ビジョン
コミュニケーション能力開発担当コンサルタント 閏ひさみです。
今日もサイトを訪問いただきまして、ありがとうございます。

経営者、若きリーダーのためのビジョンブログは毎週火曜日更新
コンサルタントの閏と矢野が隔週でお届けしています。

書籍紹介ブログは人材育成のヒントとなる本を
私たちが交代で毎月1冊ご紹介して参ります。

私たちコンサルタントは、クライアントの一歩前進のために
日々、情報収集と自己研鑽をしています。
人から学ぶこと、本から学ぶこと、さまざまですが
「どんな本を読んでいるのですか?」と聞かれることも多く、
今年5月から月にお気に入りの一冊を、エピソードを添えて
ブログでご紹介していこうということになりました。

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さて、私は10年前、NLPというものに出会って
一般の会社勤めのOLから
人が自分の思いに気づいて開花する人材育成の魅力に目覚め
9年前その分野へ転換いたしました。

そのそもそものキッカケになったのは
朝、会社に行って、普段となんら変わりなく始まる
始業前の職場の様子をぼーと見ながら、
自分の中でつぶやいた質問でした。

「50歳になってもこの会社のこのデスクに居るのかな?」

その時の私は35歳。15年後が50歳でした。

・・・

さて、今月のおすすめ本は
業界を問わず引っ張りだこの経営コンサルタント石原明氏の
『すべてが見えてくる飛躍の法則~ビジネスは<三人称>で考える~』
です。

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「すべてが見えてくる飛躍の法則 ビジネスは、〈三人称〉で考える。」

組織風土改革をテーマに行うリーダー育成研修の中で
この本に書かれている<人称>という概念を浸透させるための
グループワークを行います。

どんなグループワークかというと
この職場がもっとこの点において、こうなったらいいのにと思うことを、
ひとり数件、付箋に書いて、グループ全員でその理由を添えて披露しあいます。

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どのグループも、とても盛り上がります。

もっとこうなったらいいのに・・の意見は、
自分の中にある不満を吐き出していただく時間にもなりますから。
ここは、組織が次のステージに向かうためにとても肝心な時間です。

不満があるだけ、組織に対しての期待もまだまだあるのです。
だから、とても愚痴・不満もこの段階ではとても重要です。

私たちコンサルタントは、事前にこの場で健全に自分の意見を伝えてもらうためのグランドルールやその他の独自の工夫で、意識的にも無意識的にも概念あわせを行っているので、個々の不満を出し合ってもドロドロ・どんよりした場にはならず、お互いの気持ちを知り盛り上がったり、しんみりしながら共感し合う時間になるようにしています。

・・・

もっとお給料があがるといい
もっと休みが取れたらいい
もっとトップが話を聴いてくれたらいいのに
もっと後輩がしっかりしてくれたらいいのに

etc ・・・

この段階では、色々な意見を乗せた色とりどりの付箋が、
テーブルに集められ、それぞれ意見を主張しています。

私たちはこの後にこの本の中にある<人称>という概念を参加者の皆さんにビジョンで作った標語を添えてレクチャーします。

この本では<人称>という概念で、そのときその場面の視点の在りかと、物事への考えを及ばせる時間軸を1人称~8人称で整理しています。

img_01引用:人称.jp HPより

そして、その後、ご自身たちがそれぞれ付箋に書かれた意見の<人称>のレベルについてとグループメンバーで、人称診断をしてもらいます。

この瞬間にこの場の空気が変わります。

・・・・

なぜなら
自分自身の意見が、余りにも<一人称>よりだとお気づきになるからです。
チームリーダーの<人称>から離れていることが明確になるからです。

・・・・

人の意見はどれも”真実”です。
誰にも批判する権利はありません。

ですが、時と場合に寄って
その場でそれがふさわしいかどうかの基準は存在します。

この<人称>が同じレベルの人どおしは、話がたやすく伝わり合います。
ここが揃っていない限り、話はかみ合うことはありません。

その組織が1人称の視点に重きを置く文化のある組織ならば、
一丸となって何かを成し遂げるということは不可能です。

その組織が2人称の視点を優先する文化のある組織ならば、
組織や、そこで働く人はいつもお客様から何かを強いられます。

その組織が3人称の視点を皆で持とうとするならば、
社会的存在価値が高い組織へと無理なく自然に成長していきます。

私は、まずは隗より始めよですが(笑)
1人称から8人称まで貫ける人材育成を自他ともに目指しております。

また、私たちには無縁ですが
とても不幸な組織では、経営者の人称が1人称しか存在せず
その日の経営者のご気分で組織のパフォーマンスが左右されるということも
存在するのも事実です。

この本の著者は、そんな場面を経営者の振る舞いを見たときに
「社長、人称低いですよ。」とお伝えされるそうです。

<人称>は、個人を批判することなく、振る舞いに修正をかけてもらえる有効な概念でもあります。

前述のビジョンで考えた標語とは
「<3人称>で考える組織は、しなやかで頼もしい」です。

3回くらい復唱してもらうこともあります。

このワークで、はっと目が覚めたチームリーダーたちは
この後、自分たちは何のためにこの場にいるのか?について
とても深い語り合いの姿を見せてくださいます。

組織が、しなやかで頼もしい組織に変容し始めます。

・・・

私が35歳の時に自分に投げ方た質問への答えは
「いや、50歳になったとき今のまま居るとは思えない。
でした。

そう答えながらも、何のスキルも持っていない自分を
ありありと見ることになる少しヒリッとする気づきの瞬間でした。

・・・

さて、今月の書籍紹介ブログでした。

最後までお読みくださり、また思い出話にもお付き合い頂き
ありがとうございました。

閏ひさみ

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人の成長にも”理論”がある。リーダーのあり方・関わり方の基本書「U理論入門」

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【本日ご紹介する書籍】
人と組織の問題を劇的に解決するU理論入門(中土井僚/著)

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こんにちは、関係コンディショニングコーチの矢野圭夏です。
本日もご訪問ありがとうございます。

経営者、若きリーダーのためのビジョンブログは毎週火曜日更新
コンサルタントの閏と矢野が隔週でお届けしています。

5月は第1週が祝日ということで、通常の更新は来週から。
今日は特別編として書籍紹介ブログのテスト版をお届けします。
ボーナストラックを楽しむ気分でお付き合いくださいね。

 

私たちコンサルタントは、クライアントの一歩前進のために
日々、情報収集と自己研鑽をしています。
人から学ぶこと、本から学ぶこと、さまざまですが
「どんな本を読んでいるのですか?」と聞かれることも多く、
ブログでご紹介していこうということになりました。

bookandsea

土曜日は書籍紹介の日

5月からは、通常の火曜日更新に加え月に一回の頻度で土曜日に書籍紹介をお届けします。ぜひ週末のお供にどうぞ。

リーダー、組織、コミュニケーション、場づくり、etc
二人のコンサルタントが共通で「これ大事だよね」とお勧めする本や
クライアントの相談の中から気づきを得たテーマに関する本、
時にはごく個人的な趣味でご紹介することもあるかもしれません。

私は小説も多く読みますが、
主人公の心情や行動から自分を反省したり、ヒントを得たりします。
「現実は小説よりも奇なり」
イギリスの詩人バイロンの名言です。

あらすじのない人生を生きることは、
どんな商業施設のアトラクションにも、ハリウッド映画にも適わない
「第一級のエンターテイメント」と捉えると、どんな困難も乗りこなせそうな気がしませんか?

 

人間関係の矛盾や葛藤に対する1つの答え

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人と組織の問題を劇的に解決するU理論入門(中土井僚/著)

 

閏と企業研修に取り組む中でもターニングポイントとなった書籍です。
U理論って言葉は知ってるけど、なんかよく分からない・・・という方にも
ビジネスの実用書として実践していただける良書。

 

この本との出逢いは2年前。

関係コンディショニングプラクティショナー養成講座
著者の中土井僚さんとお会いしました。

実は私、コーチという職業に就きながらも
人間関係のわだかまりをたくさん抱えており
「コミュニケーション、対人支援のプロなのに
どうして自分の大切な人と上手に関係を結べないんだろう」
と葛藤を抱えていました。

 

期待をかけるあまり、相手を追い詰めてしまう。
本当は協力を得たいのに、SOSを出せない。
「そんなつもりじゃなかった」が生む誤解の数々。

 

そんな矛盾と葛藤に「答え」を示してくれたのが、
この書籍であり、関係コンディショニングという手法です。

人間関係や組織の悩みに対して、何に焦点を当てるか、
U理論では「過去」ではなく「未来」から学ぶ、とありますが
自分が何にとらわれているかに気づくだけで
人と人、人と組織の関係はこんなにもスムーズに流れるのだと
実体験をもって理解しました。

 

 

人を成長させるのは、未来を信じる力

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例えば、こんな張り紙を目にされたことはありませんか?

「いつも綺麗にご利用いただき、ありがとうございます」

「みなさまのおかげで、清潔に保たれています」

 

はい、トイレですね。笑
もうちょっと風刺の効いた「ぷっ」と笑ってしまう張り紙もあるようですが。

こんな張り紙も、少し前までは言葉が違っていました。

 

「マナーの悪い方に汚されて困っています」

「綺麗に使用できない方のご利用はお断りします」

 

今でもこの方向性を打ち出すお店もありますが
利用者として、どちらが「マナーを守ろう」という気になりますか?

これが直接「U理論」だという訳ではありませんが
何に焦点を当てるか、のヒントとしてよーくご理解いただけると思います。

人の「悪」、過去の「失敗」、行動への「疑念」に目を向けるのか
人の「善」、未来の「成功」、行動への「感謝」に目を向けるのか

 

ちょっとした違いですが、大きな差を生みます。

人の成長に「理論」があるとすれば、きっとこういうことなのだろうと
感じさせてくれたのがこの本であり、実践から学んだことです。

 

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今日は特別編として書籍紹介ブログのテスト版をお届けしましたが
いかがでしたか?

テスト版のわりに、力のこもった紹介になってしまいました。笑
リーダーのあり方・関わり方の基本書「U理論入門」ですが
400ページを超えるぶあつい本ですので覚悟して手に取ってください!
(でもとっても読みやすい)

 

ではまた来週お会いしましょう!

来週は、
従業員数ひとケタのうちに取り組んでおきたい組織運営3つのルール・応用編です。

 

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■もうちょっと読みたい!
リーダーのあり方、人間関係についての記事はこちら
「思い込みが9割」(2月2日掲載)

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■BI:sionブログとは
「ビジョンブログでお伝えしたい事」(1月19日掲載)

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■組織におけるリーダーの在り方を、実体験、実例を元にまとめた
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