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人生100年時代の生き方

こんにちは。

キャリアコンサルタント

人間関係コンディショニングコーチ 矢野圭夏です。

 

先日、東京でちょっと変わった移住イベントに参加しました。

タイトルは「人生100年時代の生き方」・・・

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「人生100年時代」と「移住」ってどんな関係があるの?

ビジョンブログのテーマに合ってるの?

 

さまざまな考えがよぎるとは思いますが、少しお付き合いくださいませ。

 

まずはじめに、石川善樹(いしかわよしき)さんという方をご存知でしょうか?

以前、ビジョンブログで著書「疲れない脳をつくる生活習慣」をご紹介させていただいた医学博士の方です。

2017.5.2  取れない疲れは”脳”のせい? 呼吸と姿勢で身体は変わる。 「疲れない脳をつくる生活習慣-働く人のためのマインドフルネス講座」

 

この本は管理職研修などでご紹介しているのですが、なんとご本人にお会いできる!ということで行って参りました。

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人生100年時代の生き方~移住という視点

 

医学博士がなぜ移住イベントのメインスピーカーに?

話を聴くうちに「なるほど」と。

 

まずは「移住」について。
彼自身は奥様と娘さんと一緒に東京に住みながら、京都に「プチ移住」しているそうです。
月に3日ほど知り合いの住職さんの宿坊にお世話になり、関西で仕事をして東京に戻る生活がお気に入りとのこと。

「出張」と言ってしまえばそうかもしれませんが、ビジネスホテルではな、知人の宿坊に寝泊まりし時間を過ごすというところが、その土地の暮らしに触れる「プチ移住」と言えそうです。

 

次に「人生100年時代」について。

戦後は人生50年だった時代から、その後、寿命はどんどん伸びて今や90歳まで生きる人も少なくありません。年金の受給年齢や定年退職もどんどん伸びています。

現代人にとっては、早死にするリスクよりも「長生きするリスク」への備えが必要だと石川さんは言います。おそらく、長生きリスクに対する保険が出てくるだろうと予測されているのもおもしろい観点です。

 

では、人生80年で設計していたライフプランが、人生100年になるとどうなるのでしょうか?

60歳までフルタイムで勤めて、あわよくば70歳くらいまで継続雇用されて、75歳から年金を受給し慎ましやかに暮らす。それでもまだ15年あるということです。

気が遠くなりますね。

昨今では、副業、複業、パラレルキャリアなどと呼ばれる、1つの仕事や職場に縛られない働き方が注目されていますが、まだ実践している人は少数派でしょう。
それが人生100年時代には「あたりまえ」になってくると予想されます。

 

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人生は春夏秋冬である

レヴィンソンという心理学者が、発達段階説のなかで4つの発達段階を人生の四季で例えています。
子どもから成人へ、中年を経て老年期へ、という段階ですが、この例では60歳以降を老年期、つまり人生の冬と位置付けています。

 

え? 60歳で人生の冬?
みなさんもきっと不思議に思われるでしょう。
周りを見ても、60歳は老年と言い難い元気な方がたくさんいらっしゃいます。
私の両親は70歳を超えていて持病もありますが、海外旅行に出かける元気だってあります。

レヴィンソンは1920年生まれですから人生50年時代に生きた人とすれば、今の時代は春夏秋冬のシーズンごとの年数が変わってきています。

 

第1WORK期(夏)と第2WORK期(秋)

 

石川さんは「人生100年時代は、50年で1人生として2回の人生を生きるようなもの」と言います。

25~50歳までが「夏」であり、「第1WORK期」として、家族のために働く(人によって様々ですが)時期。
50~75歳までが「秋」であり、「第2WORK期」として、夏ほどの盛りではないけれど、好きな仕事や専門性を生かして、志をもって自分のために働く時期。

 

人生100年ととらえた時に、「一生の仕事」「終の棲家」と言った言葉はあてはまらなくなるのかもしれませんね。

 

いつでもどこでも何度でも。

仕事も暮らしも選べる。

それが人生100年時代の生き方ではないでしょうか。

 

医学的に見た「人間が長生きする」ということと、「長い人生の中で生き方働き方暮らし方が自由化する」ということから、「移住」という選択肢もありでしょう!ということで今回のイベントでメインスピーカーを務めてらっしゃったわけですね。

ここまできて納得です。

 

私も、いつでもどこでも働ける仕組みづくりの挑戦として2拠点生活を続けていますが、誰のためでもない自分の老後?のためにも、働き方の自由化は進めていきたいなと思います。

 

2017年最後のビジョンブログは「人生100年時代の生き方」について、キャリアコンサルタントの矢野圭夏がお届けしました。

 

年末年始、楽しいことや美味しいものが目白押しですが、身体をいたわりながらお過ごしくださいね。
本年もお世話になりありがとうございました。
どうぞよいお年をお迎えください。

 

 

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人材育成コンサルティングファーム ビジョン
キャリアコンサルタント
人間関係コンディショニングコーチ
矢野 圭夏 HP:https://manablegate.com
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信頼に甘えて・・・

皆様 こんにちは。

コミュニケーション能力開発トレーナーの
上村(かみむら)ひさみです。

何を書こうかと更新が遅くなっていたところに、
ものすごくインパクトを持ったニュースが飛び込んできました。

2017年12月15日付 南日本新聞1面
鹿相信 複数職員着服疑い
上司が隠ぺい関与か

2017年12月16日付 南日本新聞1面
3職員、計4900万円
12年間で75顧客被害

関連23面
鹿相信着服 顧客に甘え不正重ねる
法令順守体制機能せず

と見出しがついたニュースです。

ーー

私も矢野も鹿児島市の起業家支援施設
ソーホーかごしまに入居していた時期があります。

このソーホーかごしまのインキュベーションマネージャーを含む
もろもろの支援を鹿児島相互信用金庫さんが
引き受けてくださている関係で、
お世話になっている知り合いも多い組織です。

ニュースを見て絶句しました。

「どういうこと?」

鹿児島相互信用金庫のHPには
2017/12/15 不祥事件発生のお知らせとお詫びについて

という記事も出ていました。

ーー

今、すこし時間が経って
少し落ち着いて組織に思いを馳せることができました。

ーー

不祥事件を引き起こした本人の罪は大きいですが
それを一回で終わらせられず、12年もの間
のさばらせてしまった支店長含む周囲の人々の対応も
組織全体での運営を考えると好ましくない対応をなさって来たと思います。

組織の中にいると、
当たらず触らずが最もいいと思いがちですが
そうすることが、
何を助長し何を引き起こしてしまうのかという観点が
すっぽり抜け落ちてしまいます。

これが組織風土が生み出す「怖さ」です。

ーー

言いたいけど言えなかった方も多数いたことでしょう。

職場に対しての信頼を持てず
苦しい状態に陥っている方も多数いることでしょう。

組織としての対応で、これが変革の時とばかりに
この逆風に踏ん張って頑張っている方も多数いることでしょう。

心からエールを送っています。

組織の変革がこういうキッカケでなされるのは
本当に残念な部分を感じますが

信頼回復に向けて頑張っている職員の皆様に
組織風土の変革に願いをかけていらっしゃる職員の皆様に
心からエールを送っています。

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コミュニケーション能力開発トレーナー
マインドフルネスNLPトレーナー
閏改め 上村ひさみ

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「コーチングって何ですか?」に答えました。

こんにちは。
キャリアコンサルタント
人間関係コンディショニングコーチ 矢野圭夏です。

 

先日、ある方(Aさん)からご質問をいただきました。

「僕、コーチングっていまだによく分からないんですよね。どういうものですか?」

ええ、かれこれ5年ほどお付き合いのある方ですけれどもね、年数と理解は比例しないということですね。

こんな質問をいただいた時は「やったー!」と思うようにしていて、「ああ、コーチングね」って言われるよりもずっと嬉しいものです。

 

Do(やり方)ではなくBe(在り方)

「コーチングって何ですか?」

この質問はとても本質的な気がします。

建築士に「家を建てるってどういうことですか?」と聞いたり
ピアニストに「ピアニストってどういう仕事ですか?」と聞くことと等しいからです。

コーチという仕事が分かりづらさを生んでいるとすれば、それは、目に見えるものを扱っていないからでしょう。

建築士であれば、設計図や実際の建築といった形で、仕事に対する思いや成果があらわされます。
ピアニストであれば、ピアノという楽器を使い音を奏でることで表現します。

コーチは、自分の言葉を使い、相手の感情や言葉や行動に対して働きかけるので、その瞬間は何らかの「形」が感じられたとしても、実質的には形として残りません。
そしてコーチングの手法は人によってさまざまです。
私が思う、「Do(やり方)ではなくBe(在り方)」の所以はそこにあります。

私はファシリテーターとしての仕事も多いのですが、ファシリテーションもまた同じく、説明しづらいものだと感じています。
円滑なファシリテーションのための手法はありますが、それは単なる道具であって、コーチングと同じように「Do(やり方)ではなくBe(在り方)」が問われる仕事だからです。

 

話を戻しますが、Aさんの質問に対し、まずはお決まりの説明をしてみました。

「コーチというのは、目的地に連れていく馬車という意味があって、クライアントが望む成果まで伴走するのがコーチです。」

はい、Aさんはポカンとしています。

「こうすればいいですよ、ってアドバイスするんですか?」

アドバイスはしないです。基本的に。ご本人が望めばすることもありますが。

これじゃあいけないぞ、と私は気を引きしめて次の言葉を準備します。

 

「例えば、Aさんの前に2つの道があって、分かれ道にいるとします。
右と左。どちらも選べない時ってありますよね。」

Aさん「はい、ありますあります。」

「そんな時、仮に右に行ってみたらどうなるでしょう?その未来が少しでも分かれば、道を選ぶ情報を得られますよね?」

Aさん「そうですね。」

「では左に行ってみたらどうでしょう? 右を選んだ場合と左を選んだ場合の2つを比べれば自分で道を選べますよね?」

Aさん「選べますね!」

「こんな風に、ご自身が決断や判断、行動ができるための質問や情報提供をします。」

というわけで、ひとつのコーチング事例をお話ししました。
これがすべてではないですし、どちらかといえばDoの説明の一例ですが、まったくご存知ない方にとってはコーチングとは何かが分かっていただけると思います。

 

スポンサーシップ

「Be」の部分で言うと、コーチングもファシリテーションも、スポンサーシップがすべて。

スポンサーシップとは、その人のかけがえのない存在を応援することであり、可能性をひらく関わりです。

何か具体的な行動でなくても、ただ見守ることもスポンサーシップであって、友情関係もスポンサーシップだと言えるでしょう。

コーチとしてはクライアントをただ見守るだけでは仕事にならないので、Doの部分でサポートするために質問だったり、行動の提案だったりもします。

コーチは、クライアントにとってリーダーシップではありません。
むしろ、クライアントの中のリーダーシップを育てるのがコーチと言えるでしょう。

 

そういえば、数年前の私は「着火ウーマン」と名乗っていました。

私と話していると、なぜかやる気が出て頑張れる気がする人が続出することを受けて、上村ひさみが「着火ウーマン」と名付けてくれました。

コーチングを初めて間もない頃でしたし、ただの世間話レベルの会話でしたが、何か、相手の心の炎を燃え上がらせる関わりをしていたということでしょうか。

 

今は当時ほどアツアツであからさまな着火はしませんが、じんわりと火が灯って明日への原動力が生まれるようなセッションなら得意です。

 

「コーチングって何ですか?」

ご興味をもってくださったなら、一度ご体験ください。

 

今日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

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