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あの時、肩を落とされていた社長へ

こんにちは。
春に向かって三寒四温の日々ですね。
今週は、コミュニケーション能力開発トレーナー閏がお届けします。

2月15日付けの南日本新聞の一面に
中小企業5年で5241社減 14年鹿県内 人口減り継承困難
という記事がでていました。

私は2010年度鹿児島産業支援センターのお仕事で
県下の製造業の社長のヒアリングをして回る一年を過ごしました。

振り返れば、県下7895キロの走行距離と
239社の社長と過ごした一社、1-2時間のヒアリングの時間が
が残りました。

創業社長
血縁ありで引き継いだ社長(息子さん、甥っ子さんなど)
社員から引き上げられて引き継いだ社長
期間が決まっている雇われている社長

それぞれがそれぞれの特徴や視点があって
一言に社長と言っても一括りにできないものだなあと
思っておりました。

ーー

特にこれまでの歴史を熱く語って下さったのは
自らの手で業を起こし
社員を雇い会社を成長させてきた創業社長でした。

ついつい話に引き込まれ
後ろ髪をひかれながらの帰り道でした。

ーー

次世代(跡継ぎ)についてお話をうかがった時
くっきり反応が分かれました。

次世代を託す人物に目星がついている社長と
そうでない社長です。

前述した社長の分類の中で
社員から引き上げれて引き継いだ社長や
期間が決まっている雇われている社長は
当たり前のように
次世代に意識を向けておられました。

特に創業社長で
目星がついていない社長が印象に残っています。

今まで、熱く仕事について語っておられたのに
その話題になった途端に
肩を落とされてシュンとなさって
先月、都会にいる息子さんに鹿児島に戻って会社を継ぐ気はないと
言われたのだとお話されたのです。

息子には息子の人生があっでなあ。。。
(注:鹿児島弁で 息子には息子の人生があるからねえ。。。)

失望 。。。。。。

次世代を託すリーダーの育成には
10年かかると思っています。

社長が65歳で引退したかったら55歳から
60歳で引退したかったら50歳から
具体的に意識を持って次世代社長としての
人材を育成しはじめないといけません。

最初3年は
社内での人望づくり
それに加えて
次の2年は仕事の幅を切り替えていく
視点高く視野広くものを見るスキルと決断の実践
次の5年は社外での人脈づくりと人脈の引継ぎです。

とは言っても賢明な社長たちは
そんなことちゃんとご存知なのです。

私なんぞに言われなくても
ちゃんと重要性も分かっていらして
社員さんの中でやれそうだと思った方にアプローチなさったり
されているのです。

でも、その重責に耐えられない社員さんから
渋いお返事や表情をだされたりしていて
手をこまねいていらっしゃるのです。

肩を落とされてシュンとされていた社長に
「そうですか。」としか言えなかった当時の私でした。

ーー

あれから時は流れ
今はあの時の私とは違います。

会社の創立記念日を会社全体で祝うプロジェクトを通じて、
次世代リーダー育成をご提案できるようになりました。

プロジェクト構築の際
あの社長の姿が何度も思い出されました。

会社は社長のものではありません。
生まれたときから、法人という人格のある存在です。

時を重ね、スタッフさんがひとりづつ増えていくうちに
地域の力を担う存在となっていくのです。

後継者不足で廃業が続くことは
事前の対策により避けられる問題だと考えています。

定住者には絶対に仕事が必要ですから
優良中小企業を後継者不足で廃業させてはなりません。

社長、BI:sionは何かお力になれませんか?

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コミュニケーション能力開発トレーナー
閏 ひさみ

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次世代リーダーを育成したい社長には
周年行事を活用したビジョン共有プログラム

クリアになった思考で未来のことを考えたい社長には
ビジョンエクスプローラー

がおススメです。

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水は自分で飲んでください!

こんにちは。
関係コンディショニングコーチ 矢野圭夏です。

コーチ・講師という仕事柄か、もって生まれた性格か
「伝える」ことにこだわりがあります。

昔はあまり考えもせず率直な物言いが多く
「そんなつもりじゃないのに・・・」

「そこまで言わなくてもいいのに・・・」

「なんで何度言っても分かってもらえないんだろう?」

なんていうミスコミュニケーションが多発し、
関係がこじれることもよくありました。

 

そんな痛い痛い「伝わらない」経験を経て
「伝わる」ための研究開発?を続けているわけですが
そんな研究・・・ではなく学習の甲斐あり今では
本当に伝えたいことがちゃんと伝わるように
いろんな「たとえ話」を使って、言葉を届ける工夫をしています。

 

たとえ話にもいろいろありまして、
故事成語を引用することもありますし、
身近なものごとに置き換えて話をすることもあります。
(コミュニケーションはキャッチボール、もたとえ話ですね)

コンサルティングの世界でよく使われる話なので
おそらく聞かれたことがあるかもしれませんが

”砂漠で井戸を掘るのではなく、井戸の掘り方を教えよ”

というものがあります。
こんな言い方もあります。

”魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ”

 

2

ある方と話をしていて深く共感し
このところの私の身に起きていることと照らして感じ入っているたとえ話をご紹介します。


”馬を水飲み場まで連れて行くことはできるが、水を飲ませることはできない”


私たちコーチという存在は、
何か目的を持って行動したい、変化成長したい、と願う方が
現状から一歩踏み出し、目的地まですんなりと行けるようにお手伝いをさせていただく仕事です。

 

言葉に耳を傾け、歩幅を合わせ、目的地を目指して一緒に進むことはできます。

それはあくまでも、ご本人が「前に進む」と決めて行動するのが前提であり
無理矢理に手を引いて歩かせることはできません。

実現の過程でたくさんの方の力をかり、支援を受け、力強く向かっていくことは
目標達成のためのショートカットでもあるので活用するべき。

そして最後は、
自分の足で、自分の手で、「欲しい未来」を掴み取る。

 

 

着火ウーマンは「きっかけ」にしかすぎません。
(残念ながら・・・)

 

あなたの力を最大級に燃え上がらせるのは、あなた自身です。

 

今夜は熊本で、素敵な女性経営者の皆様とお会いしてきます。
私も自分の手で「欲しい未来」を掴み取りますね。

 

最後までお読みくださりありがとうございました。

人材育成コ13608083_883978358374856_1653491292_nンサルティングファーム ビジョン
関係コンディショニングコーチ
矢野 圭夏 HP:https://manablegate.com

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「お断りします。」②

こんにちは。

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春の気が立つ立春を迎え、来る春爛漫の頃が待ち遠しい

コミュニケーション能力開発トレーナー 閏ひさみです。

ーー
前回の記事『お断りします①』(←まだお読みになっていない方へ)で

この場面が
どういうコミュニケーションのねじれの構造にあるのか?
このねじれのもたらす不都合なものについて
そのねじれの解消方法についてなど
次回からの記事にしていきますとお伝えしていた
コミュニケーションのねじれについて紐解いて参りましょう。

ーー

この二人の関係に存在している
コミュニケーションのねじれの種類としては
価値観の違いに歩み寄らない型です。

このねじれがもたらす不都合なものは
永久に相手の世界を分かる日は来ないので
力を合わせて何かを共に作り上げることはできません。

このタイプのねじれの解消法は、
まずは、とにかく”聴く力”のトレーニングです。

自分の価値観というフィルターを横に置いて
ただ自分と違う価値観を持っている人との違いをつくる違いは何だろう?
とそこを楽しみながら、人の話を聴ける人になるトレーニングを重ねるのです。

実際、人の話を聴く楽しさに目覚めた人の
外からの評判はとても良きものにじわじわ変わります。

聴く力をトレーニングして、人の話を聴きはじめると
価値観の違いに歩み寄らない状態から
価値観の違いに歩み寄っていく状態に勝手に移行します。

コミュニケーションのねじれは
そのままねじれていられなくなり、平行線まで体勢が勝手に変わります。

相手がその人から受け取る印象も変わります。
話を聴いてくれる人は、話を聴いてくれない人よりずっと信頼を集めます。

この”聴く力”のトレーニングの効果は絶大です。

ーー

ここまで書いて
先週の記事に関係コンディショニングコーチの矢野も
「聴くこと」について書いていることに気づきました。

その位、聴くことは、人と人の間で
とても重要なことだとご理解くださいませ。

ーー

もし、孤独のグルメのあの場面で

「関係ないでしょ どこでやったって
できるやつは出来るし、出来ないやつは出来ない
職場の環境がどうとかそんなのは言い訳に過ぎませんよ。」
と持論を持ち出し淡々と表情一つ変えず対応した商談先の社長に

主人公が しばしの沈黙の後
立ち上がることなく、前のめりで

「社長のその言葉にとても興味を惹かれます。
もし、良かったら、そう思われているのは何故か教えてもらえませんか?」

伝えられていたら、
二人にはどんな関係が展開していたのかなと
想像を膨らましてしまいます。

その後、意気投合した二人で
美味しいものを食べに行ってしまったら
「孤独のグルメ」が成り立ちませんね(笑)

今日は、コミュニケーションのねじれの種類の
価値観の違いに歩み寄らない型の傾向と対策について
ご説明いたしました。

では、次回もお楽しみに。

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コミュニケーション能力開発トレーナー
閏 ひさみ

P.S.
先日3分間、自分の話だけ聴いてもらう体験をしました。
ものすごくスカッと心が晴れました。
そのくらいの時間でも効果あります。

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思い込みが9割

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こんにちは。

関係コンディショニングコーチの矢野圭夏です。

自分一人では続かない?ブログもパートナーとの共同作業にすることで、2回目をお届けすることができました。(^^)

こういう小さな工夫も大きな効果があります。

 

 

「見た目が9割」

「伝え方が9割」

世間では、いろいろな9割が語られ、書籍が並びますが

今日は「思い込みが9割」についてお伝えしますね。

 

注)そんな本は出ていません。

 

 

私たちは、職場の人間関係の円滑化やリーダー育成、業務改善など、企業さまからご相談ご依頼を受けてお伺いします。

何事もまず、「聴く」ことから。

担当者から2時間ほどヒアリングをしますが、堰を切ったように熱を持ってお話しくださる内容は、、、

「思い込みが9割」。

 

つまり、その方の「視点」「フィルター」を通した話であることに気づきます。

もちろん、その方にとっての「事実」であり、大切な価値観に基づく「正義」なのですが、同時にとても強力な「思い込み」であると言えます。

その「思い込み」は、自分の意思を貫く助けにもなれば、他者の「正義」を傷つける武器にもなる、もろ刃の剣なのです。

 

 

相手の中にある「宝」を見つけ、引き出す立場のリーダーは

目の前で起こることや、相手の言葉や行動を「思い込み」を外して見ることで

自分も、相手も、滞っていた状況すらも好転していくのではないでしょうか。

 

 

なんだか人間関係がうまくいかない。

どうして伝わらないんだろう?

あいつ、変わらないな・・・

 

 

そんな時にこの言葉。

「人間関係は思い込みが9割」

 

はい、10回唱えてみてください。

 

ぜひ、あなたの辞書に連ねていただけると幸いです。

 

次回もお楽しみに。

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関係コンディショニングコーチ
矢野 圭夏 HP:https://manablegate.com