こんにちは。
関係コンディショニングコーチ 矢野圭夏です。
先週の閏ひさみがお届けしましたブログ
「会社は経営者のようになる だから経営者は自分を磨くのだ」と関連してお届けします。
(まだの方はこちらを先にご覧ください)
経営者には守るべき3つの約束があります。
1つめは、お客様との約束。
2つめは、自分との約束。
3つめは、従業員との約束。
どれが一番ということはなく平等に大切な約束です。
最近、ささやかな約束が破られる経験がありました。
そのひとつがすべてを表しているとは言い切れませんが、その会社に起こっていることと照らした時に、「ささやかな約束を破る」ことが影響しているんだなと感じることがありました。
お客様との約束は売上をつくる
ビジネスは契約ですから、お客様との信頼において「提供する価値」と「受け取る価値」が循環することで、売上がつくられます。
決められた納期や、決められた質のサービス。
経営者でなくとも「お客様との約束を守るのは当然」という意識は誰でもあると思います。
自分との約束は未来をつくる
自分との約束とは何でしょう?
例えば、日課や習慣にしていること。
「2次会は行かない」と決めている経営者もいらっしゃるようですね。
ビジネス上で大切にしているルールもあるでしょう。
自分を律し奮い立たせるための約束はもちろん、少し先の未来のための約束も大切ですね。
自分との約束を守るために必要な視点は「三人称の自分」なんです。
「わたし」という一人称で、自分が見ている世界。
「あなた」という二人称で、相手から見える世界。
「わたしたち、あなたたち、世間」という三人称で、周りも見渡せる世界。
スポーツ選手にコーチがついて伴走するように、自分にもコーチをつけることで、行動もモチベーションも高まります。
ここまでは「うん、そうだな」とご理解いただけることであり、実践されている方も多いと思います。
大切なのは、3つめの約束。
従業員との約束は信頼をつくる
お客さまも大事にしている。自分との約束もばっちり。
では従業員との約束はどうでしょうか?
ここでは、対価が伴う労働の雇用契約以外に目を向けます。
たとえば、週1回の定例ミーティングがあるとします。
そのために議題を整理したり、時間を調整したりしますよね。
ですが当日になって、社長がドタキャン。
やむを得ない理由があるとしても、従業員の気持ちはどうでしょうか?
「ああ、残念だ」と思われるうちはまだ良いですが、「ああ、またいつものことだ」と思われることで少しずつ信頼が目減りしていきます。
その信頼の目減りはあなたと従業員の関係のみならず、従業員の仕事に対する姿勢にも影響します。
つまり、「決められたことは守らなくてもいい」というルールです。
経営者から相談を受ける内容に多いのが「従業員が、社内で決めたことを守れない」です。
社内で決めたことを守れない従業員は、お客様に対しても「守れない」前提が生じてしまうのです。
「ああ、あのお客様はどうせ期限を守らないからしょうがないよね」
これは信頼関係とは呼べませんよね。
嘆く前に、叱責する前に、自問してみてください。
あなた自身は従業員との約束を守れていますか?
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2016年のブログで矢野が担当するのは今日が最後。
少し厳しいメッセージになりましたが、大掃除、仕事納めの機会にでも、ぜひ従業員のみなさんへの感謝やねぎらいにたっぷりと時間をとっていただきたいと思います。
本年もお世話になりました。
来年もご愛顧のほどよろしくお願い致します。
連載「20人の壁を超えて、組織がぐんぐん成長する組織づくりに必要な5つのステップ」
ステップ1、ビジョン共有
ステップ2、対話文化
ステップ3、リーダーシップ
ステップ4、仕組み化・財産化
ステップ5、組織の可能性の開花
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連載「BI:sionの生い立ち」
■episode.1 パートナー閏ひさみとの出逢い
■episode.2 共創ぐるぐる会議の誕生
■episode.3 講義形式から対話の場づくりへ
■episode.4 リーダー育成における「誘える男」という定義
■episode.5 BI:sionに込めた想い
■episode.6 BI:sion が目指すもの
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