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【THE経営者】 あの時社長は。。。  

皆さま、こんばんは。2017年もよろしくお願いいたします。
今週の担当は、人材育成コンサルティングファーム・ビジョンのコミュニケーション能力開発トレーナー閏ひさみがお届けいたします。

今年は、私が起業いたしまして秋で丸10年となる年です。
始めた時に、10年後にこんな形で組織経営についてお仕事を頂く人になっているとは全く想像しておりませんでした。

ビジネスパートナーの矢野とも、一緒に仕事をして4年目となります。
本当に皆さまのお蔭様で、新しい年を迎えることができております。
ありがとうございます。

今日は起業してからこの期間に出会ったとある精密加工会社のU社長が、リーマンショック(2008年9月15日発生)を乗り越えられた時のエピソードをお伝えします。社長にこのエピソードを聴いた時、社員との人間関係の質によって経営危機の時も、人間関係を壊すことなく乗りこえられるのだなと学ばせていただいたからです。

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そもそも何故私が、そのU社長の話を聴くことになったのかと言うと、2009-10年度にわたり鹿児島産業支援センターが、鹿児島県からの要請で県内の中小企業の調査を行うことになりました。

私は起業して2年目の頃で、本当の現場ことが知りたくて「中小企業の経営者の生の声を聞きたい!」とことある毎に言っておりました。それが実り、この事業を紹介され採用され、中小企業サポーターとして2年度目の2010年度に県内の製造業を回らせて頂きヒアリングをしまっくた一年を過ごしました。

訪問した会社は、239社。今回ご紹介するのは、その中の1社のU社長です。

リーマンショックの頃、どうでしたか?とお尋ねすると、大概の社長は遠い目になり、ぽつぽつと「リストラを行いました。・・・・」と経営縮小をして、苦渋の決断の上に、どのようにリストラを断行されたかをお話しくださいました。

217その後、社員からの不信感が増して、今もまだ孤立感を感じていると胸の内を吐露された方もいらっしゃいました。「会社がなくなってしまうと、全員が路頭に迷うから・・・仕方なかったんですけどねえ・・・ 」声が小さくなっておられました。

このU社長は、リーマンショックについてお訊ねしたとき、様子が全く違いました。少し前のめり気味だった記憶があります。

ー◆ 回想シーンスタート ◆ーー

「社長、リーマンショックの時どうでしたか?」

U社長「あー あの時ね。私は誰も辞めさせたくなかったので、社員一人残らず一カ所に集めてその事を伝えました。」

「ほう、でも仕事は軒並み無くなってしまったのですよね。社長の会社はあの荒波は来なかったのですか?」

U社長「いいえ、世の中の会社と一緒で、仕事はキャンセルになってばかりでしたよ。だから、私は社員にこう言ったのです。『私は誰一人辞めさせたくない。だからリストラなんてこの会社ではありえない。けれども、世界情勢がこのようになると今まで通り仕事は来なくなってしまうのが目に見えている。だから、私は誰一人辞めさせたくはないが、今まで通りの給料が払えない。いつとは今はっきり言えないが、きっとしばらくすると情勢は収まってきて仕事は戻ってくる。みんながいい仕事をしてくれているから、この会社は取引先から信用が厚い。そこは自信がある。でも、今の段階でそれがいつと断言はできない。もし、こんな不甲斐ない会社は嫌だという社員がいたら、遠慮なく辞めてくれ。この部屋を出て行ってくれ。この部屋に残った社員たちでこの状況をどのように乗り超えようかざっくばらんに語ろう。』と。」

「で?」

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U社長「誰も辞めたいとは言わなかった。みんなは自分たちで時短シフトを組んで給料の減額を引き受けてくれた。数か月みんなで凌いだよ。もう今は以前の状態を超える位に仕事が来ているよ。」

「社長、素敵な社員さんたちですね。そして、皆さんに愛されていますね。」

U社長「いやーそれほどでも(笑)」

ー◆ 回想シーン終了 ◆ーー

社員を誇りに思う社長の顔が焼き付いております。

事実は一つ、解釈は人それぞれ、選択肢は100万通り 

私たちは時代の転換期にいます。今まで通りのやり方考え方では、立ち行かなくなる問題が山積しております。

こんな時代だからこそ、最もハートがうなづく解釈をし、本質的で青臭い選択をする気持ちを心から応援しますし、私もそう在ります。

今年も「誰にとっても縁あって身を置く場所が『楽しく磨き合う職場』であってほしい」を追求してまいります。よろしくお願いいたします。

最後までお読みいただきありがとうございました。
では、今年も、よきお仕事を♪

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12107249_952037781521979_6970941695948721633_n人材育成コンサルティングファーム ビジョン
コミュニケーション能力開発トレーナー
閏 ひさみ

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連載「20人の壁を超えて、組織がぐんぐん成長する組織づくりに必要な5つのステップ」

ステップ1、ビジョン共有
ステップ2、対話文化
ステップ3、リーダーシップ
ステップ4、仕組み化・財産化
ステップ5、組織の可能性の開花

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連載「BI:sionの生い立ち」

■episode.1 パートナー閏ひさみとの出逢い
■episode.2 共創ぐるぐる会議の誕生
■episode.3 講義形式から対話の場づくりへ
■episode.4 リーダー育成における「誘える男」という定義
■episode.5 BI:sionに込めた想い
■episode.6 BI:sion が目指すもの

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