皆様、ご機嫌いかがですか?
人材育成コンサルティングファーム ビジョンの
コミュニケーション能力開発トレーナー 閏です。
鹿児島県のあちこちに「学寮」「ふるさと学寮」という名前で、小学生・中学生が家を離れて5~7日間合宿をするという取組みを自治体や教育委員会が行っています。長いところは、親世代も参加したことがあるとか。
今年初めて、日置市東市来地区での開催の学寮に呼ばれて
小学校5・6年生の子どもたちに『コミュニケーション力アップ講座』
90分をご用命頂きました。私は楽しいばっかりでしたが、子どもたちとどういうことについて取り組んだかを、今日はレポートいたします。
※全員いることは分かっているのに、出席をとってみているの図
<講座のねらい>
自分の持つ影響力の大きさを知る
在り方を選ぶのは自分
についてワークを通して考える機会を持つ
<講座で体験し身につけて欲しいもの>
健全な対話と不健全な対話のスタイルを体感し、違いをつくる違いを明確に知り、自分にとって最適なものを選ぶ力
仲間とともに、創意工夫のある対話の体験をし、未来は自分たちで創るものという感覚
<具体的に取り組んだこと>
・健全な対話とは何かを自分なりにキャッチするワーク
自己紹介(お名前+好きな遊び)を仲間に披露するとき、共創ぐるぐる会議方式(①相手の話しを肯定する ②一人一案以上は何か発言する ③その場にいる仲間にありがとうの気持ちを持って接する)と、その真反対の方式でやりあってみて、違いを作る違いを考えた
↓
真反対の方式に関しても、どういう振る舞いが真反対なのかを子どもたちから提案を頂き決定。 (①無視 ②一人づつは言う ③お前と一緒は嫌だという気持ち)
↓
何気ない自己紹介であっても、共創ぐるぐる会議方式だったら心の負担なく話せたのに、共感の姿勢の無い真反対の方式では、思わず言葉がでてこなくなる盛り下がる体験をした。
↓
前者と後者の違いを創る違いを考えた。
↓
意見交換の際に、前者と後者の方式だとどれがいいか訊ねてみると、満場一致で前者を選び、お互いに気持ちよく意見交換を行った。
・自分の表情が相手に与える影響を体感するワーク
グループを一つの会社に見立て、名前を付ける。クレイジー社に決定!
↓
そこにお客様が「こんにちは」と訪問された時の振る舞いを3パタ―ンで演じ分け、与えられる印象を感じわける。
①無反応 ②無表情の顔を向ける ③にこやかに挨拶しながら
③の時、立ち上がって大げさに握手で迎えていた。
↓
全員お客様役を体験したら、①、②、③のパターンの時の違いを頭の中で整理して、共創ぐるぐる会議方式で意見交換。
↓
③がうざくてたまらなかったという共通意見がまとまる。そりゃそうだろうと思いながら(笑)、他にどんな振る舞いがあるか考えてもらい、④立ち上がらず、握手もせず顔だけ向けて挨拶をしてみたいという満場一致の意見がでる。
↓
④のパターンを実行。お客様役も会社の人たちも皆いい笑顔になり、この会社好き♪という意見が全員から出る。
↓
誰かが、挨拶はするけど、顔は向けないのをやりたいと⑤パターン目を提案。満場一致で実施。皆で重い空気の中盛り下がる。
↓
コミュニケーションスタイルは、相手と自分とがどういう関係を作りたいかが決まって初めてその関係に相応しいものを選ぶものだから、他人がこれがいいと決める類のものではない。状況に応じてその時最適なものを選んでください。けれど、自分の無表情が周囲の人に与える大きな影響については、存分に理解されたと思うので、そこを加味しながら選んでくださいと伝える。(思春期前にこのことについて、体感し理解してもらえて良かったと思った。)
※この講座は昼間学校に行ってから、ご飯とお風呂を済ませた19時半ー21時のコマ。
・人はされたように他人にする生き物 だが、それで自分たちが望む未来は創れるのかの検証
私の中学校一年生の時の野球部に入ってしごかれていた同級生のエピソードを紹介し、どんな在り方の選択肢があるのか考えた。(エピソード概要 毎昼休み、同じクラスで野球部のヤスヒロくんは、愚痴を言っていた。2年生の先輩がケツバットをするのが、嫌で嫌で仕方ないと。じゃあ、自分が2年生になったら止めたらいいよと提案する女子たちに、それじゃ俺らやられっ放しじゃんと言ったこと。)
これを受けて、ヤスヒロ君には、他にどんな選択肢があるか考えてみようと投げかける。
↓
自分な意見交換を、共創ぐるぐる会議方式で語ってもらう。(ちゃんとルールを踏まえて、分からない時は、分からないと表現していた。)
↓
それぞれの選択肢から生まれてくる未来はどんな様子か考えてもらう。そして、その未来は実現したいかどうか尋ね、それについて意見交換。
↓
みんなが創りたい未来の姿を考えてもらう。
こんな未来を創りたい宣言が出ました。
全体を通しての感想を一言づつ聴いて終わりをむかえました。
<後日談>
このコマの後、子どもたちは翌日のフリータイム11時間分の過ごし方をみんなで決める話し合いがあったそうです。ご担当者さんたち大人を部屋から閉め出し、自分たちで決められるから大丈夫と、みんなのしたい事を取りいれた素敵なプランを1時間もかからず作り上げていたそうです。彼らのポテンシャルはすごいですね。また、お互い成長した姿を見せあいたいです。
今日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。
では、今日もグッジョブな一日を♪
ーー
人材育成コンサルティングファーム ビジョン
コミュニケーション能力開発トレーナー
閏 ひさみ
ーー
連載「20人の壁を超えて、組織がぐんぐん成長する組織づくりに必要な5つのステップ」
ステップ1、ビジョン共有
ステップ2、対話文化
ステップ3、リーダーシップ
ステップ4、仕組み化・財産化
ステップ5、組織の可能性の開花
===
連載「BI:sionの生い立ち」
■episode.1 パートナー閏ひさみとの出逢い
■episode.2 共創ぐるぐる会議の誕生
■episode.3 講義形式から対話の場づくりへ
■episode.4 リーダー育成における「誘える男」という定義
■episode.5 BI:sionに込めた想い
■episode.6 BI:sion が目指すもの
===
孤軍奮闘のリーダーから、信頼され支えられるリーダーへ。全8通のメッセージをぜひお受け取りください。
■組織におけるリーダーの在り方を、実体験、実例を元にまとめた無料メールマガジン(全8通)
介護現場の”ため息”が”エネルギー”に変わる7つのメッセージ