皆様 こんにちは。
コミュニケーション能力開発トレーナー 閏ひさみです。
夏が気配をひそめ、秋がどんどん幅を利かせてきておりますね。「万物流転」の法則を思い起こす日々です。皆さま、お元気にお過ごしですか?
さて、今日は凝り固まった視点を動かす質問をご紹介いたします。
その前に、前提を知っておいて欲しいので人の脳に備わっている仕組みを一つご紹介いたします。
それは「言われたことに対して、真摯に検索をする」という仕組みです。
「言われたことに対して、真摯に検索をする」
人と人は言葉を使って意味のやり取りをします。相手がかける言葉や、内省する言葉に反応をする仕組みが備わっています。組織の中でどういう声かけが日常にあるかが、社員の方が普段どういうことを考えて過ごしているかに直結することなのです。
もし、毎日がこういう声かけだったらどうでしょう? 「あなたたちは、どうしてこうもミスが多いんだ?」「お客様を怒らせることをするなよ」 どんなことを言われた方は、検索することになるでしょうか? そしてこの検索は、その時ばかりでなく、深く納得がいく言葉に出会うまでずーとかかり続けます。この前提をしっかり知っておいてください。特に組織においては、上からの声かけはパワフルに作用します。
凝り固まった視点はなぜ生まれるのか?
それは簡単な仕組みです。何らかの変化に対して本人があきらめていたり、変化に魅力を感じていないから、このままでいい、これが現状で仕方ないものだという気持ちがあるからです。
凝り固まった視点を動かす質問①
もし。。。だったら。。。?
これはNLPの質問で、AS IFフレームというものです。 この型の質問では、自分で無意識に作っている壁を自然と超えて物を考えられるという効果があります。 凝り固まった頭の方からは、そんな絵空事を考えて何になる?という意見が出てきそうですが、そこが壁なのです。正論が作り出す可能性を閉ざす壁なのです。頭の固い方にもここはぐっとこらえて、次のように事を進めて欲しいです。
少し想像してみましょう。何か新しいプロジェクトが始まる際に、「もし、この仕事が最大限の成果を生み出して終えられるとしたら、私たちは何を得られることだろうか?」という声かけから、プロジェクトのミーティングが始まったとしたら、その後、メンバーはどんな検索を自分にかけ、どんな状況をみんなで創り出していくことになるでしょうか? 過ごす時間の質が変化することは容易に想像できます。
凝り固まった視点を動かす質問②
何が起きたらいいのでしょう?
これはクリーンランゲージの質問です。発問者の意図を入れることをある程度できてしまうAS IFフレームとは違い、この質問は限りなく本人が本人としてこうあればいいなということに純粋に検索をかけることができます。
少し無責任に事に対して語れるという空気も含み、事柄に絡め取られることなく軽やかに考えを巡らすことができる質問でもあります。
ピンチな出来事がやってきた時に、自分に対して「何が起きたらいいのでしょう?」と問いかけられることが、ピンチからやって来るであろう悪いことに凝り固まってしまった視点からの脱出の第一歩となります。
ここまで読んでくださって、そうだそうだと頷いている方も、半信半疑な方もいらっしゃると思います。そうだそうだと頷いている方は、凝り固まった視点が質問で動いた経験があられる方だと思います。ご自身の生活で役立ってこそ価値があるというものです。リーダーの声かけが生み出す違いでもありますので、是非、ご自身に、そしてご自身の関わる組織の中で使ってみてください。こうだったよという体験談をお待ちしております。
では、今日は凝り固まった視点を動かす質問2種類と、人の脳の仕組みをご紹介いたしました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
では、今日もグッジョブな一日を♪
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